スタッフブログ

報道記事から

2010年11月29日 取締役 塚本與介
*世界の政府首脳や企業経営者が集まる世界経済フォーラムの年次総会で「危機は始まったばかり」「いつ底を打ったかなど云々するより、何故こうなったかの分析と認識をきちんとするのが先決」「世界中の政府が協調して景気対策を実施すべきだ」「危機だからと云って景気対策ばかり出すのは駄目、悪化する財政をどう立て直すのか道筋を示せ」等々・・・
 世界経済の急激な落ち込みをくい止める秘策は無いということだろう。

*世界規模の縮小と円高で、日本を代表する企業(輸出に支えられているから当然の趨勢だが)の赤字転と大幅な従業員の削減策が社会不安を煽てる。その中で、産業及び雇用環境の時代変化があるが、年末に向かって非正規社員を切り捨て、正規社員にも退職を強いる経営者に、創業、オーナー経営者の一言が心地よい。
「社員をリストラするなら、まず経営者が腹を切れ」奥田トヨタ相談役。「雇用の安定維持は企業にとって極めて重要」トヨタ次期社長。「雇用を守れないトップは失格」稲葉京セラ会長。  原因は政治屋の貧困かも!

韓国URSの訪問

2010年11月22日 審査員 大谷 真
 去る10月11日、URS-Koreaの内部監査する機会を得て、韓国を訪問しました。
富山発ソウル便はほぼ満席で、韓国には多くの日本人が訪れ観光、ショッピングを楽しんでいる風景が至る所でみられました。
 滞在した首都ソウルは人口1000万人を超え、建物だけを観ると日本と変わらないように見えが、一歩外を歩くと未だ洗練されていない雑多な街と云う印象を受けます。漂う焼肉やニンニクの臭い、
所狭しと出店した屋台やキャッチセールス、我先にとムリな割り込みをしかけるタクシー、愛想良くない店員など、一昔前の日本を思い出すような光景があちこちで見られました。
 私にとって約14年振りの海外渡航は、普段の生活が如何に快適であるかを実感し、その一方で
韓国の商売人が持つがめつさやたくましさが成長に必要な資質であることを改めて認識する機会となりました。
 次にURS―Koreaの内部監査で認識した日本との違いについて報告します。
内部監査はプロジェクターを使って記録を確認するスタイルで行いましたが、マネジメントレビューの記録が監査用に纏められているなど、記録類がよく整理されており監査自体はスムースに進めることが出来ました。又、本部が発行する文書を補完する詳細な手順書も作成されていました。
 審査業務について最も大きく違う点はシステムの利用方法で、CMS、ウェブサイトの活用方法に、各審査員がCMSにログインし審査の進行に合わせて入力を行うのは勿論ですが、審査員向けの専用ウェブサイトが用意され、通知、伝達に活用されていました。是非日本でも参考にして貰いたいものです。
 審査業務以外では、URS-Koreaが研修機関としての活動など、審査業務以外のサービスを提供している点です。顧客にCANON-Korea、クムホタイヤ(韓国第四のタイヤメーカー)など規模の大きな企業に対し、セミナーなどの顧客の従業員を対象としたサービスが提供されていました。審査員研修に一般の参加者も加わって行われているらしく、教育訓練コースに審査員が参加すると云うスタイルで行われているようです。
 前述のウェブサイトや手順書の充実は、URS-Korea自身が顧客に教育訓練サービスを開発提供していることを背景にしたものだと思われます。
 日本と韓国では取り扱うサービス品目が異なり、単純に比較する事が出来ませんが、新たなサービスを形あるものとして提供し、新たな市場を開拓しようとするURS-Koreaの姿勢に見習うべきところがあると感じた韓国訪問でした。

編集後記

2010年11月17日 取締役 塚本與介
2010年度も残すところ1ヵ月余り、政局も多難で国民の期待から失望感が漂う政権与党にいつもの事ですが、支持率が特に外交の取り組みや北方領土への対応で低下し不支持が支持を大きく上回ったと伝えていますが、一喜一憂すべきでもありませんが信頼を失うことは大事です。

 ソウルで開催された20ヵ国地域首脳会議(G20)、引き続き横浜でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)で世界の首脳が揃いましたが、伝えられる個別会談の模様からも北方領土、尖閣諸島、一番強いパートーナー米国とも普天間基地等解決の糸口も感じられず国民は閉塞感に包まれ憂鬱です。

  国民各分野・各層等の力低下なのか、世界に輝くのは「探査機ハヤブサ」1500箇の微粒子の持ち帰り、16才村上佳菜子のGP優勝の快挙だけであって欲しくないものです。

邪馬台国は何処!

2010年11月 9日 審査員 濱谷 隆平
2~3世紀ころにあった国で、魏志倭人伝の記述の解釈を巡るロマン論争

卑弥呼の邪馬台国は何処に在った「古代ロマン」に興味を抱き探訪しています。魏志倭人伝から推測して九州か?古事記・日本書紀には卑弥呼の明確な記載が無く、天皇家の変遷、豪族(小国)、遺跡の状況から九州か、畿内か論争されたが、最近放射性炭素年代測定法により箸墓古墳が卑弥呼の墓だとする説が有力視されてきました。 

卑弥呼の邪馬台国論争を遡ってみますと

○ 奈良盆地(大和の国)には、まきむく遺跡古墳群(まきむく石塚古墳、矢塚古墳、勝山古墳、東田大塚古墳)があり、箸墓古墳は宮内庁が天皇家の墓と指定(孝霊天皇の皇女、三輪山の巫女)、又ホケノ山古墳、黒塚古墳、唐子、鍵遺跡、垂神天皇陵、景行天皇陵などの大規模な陵、石上神宮(七枝刀)、大和神社、大神神社、橿原神宮などがあります。  
最近の年代測定法によって箸墓古墳は3世紀前半築城とされ、「畿内説」を科学的に補強されたとして注目されています。

○ 三角縁神獣鏡の卑弥呼の鏡説(239年中国魏の王朝が卑弥呼に下賜した銅鏡)は畿内説で、黒塚古墳、桜井茶臼山古墳、椿井大塚山古墳に多数出土しています。
一方、三角縁神獣鏡を日本製鏡説をとる人は九州説です。

○ 畿内説の元祖は、日本書紀で神宮皇后し卑弥呼を同一視する新井白石に代表されます。
九州説の代表は本居宣長です。宮崎康平も「まぼろしの邪馬台国」(講談社)を出版し、九州説を強力に主張し平成20年に吉永小百合、竹中直人主演で映画化されています。

まきむく遺跡・箸墓古墳が卑弥呼の墓との畿内説が有力になったと新聞、テレビの放送が活発化していますが、筆者の同級生京都大学講師荻野晃也(富山中部高校卒)も参画して1mm㌘程度のサンプルで算出する放射線炭素年代測定により数十年単位で、年代が特定出来るようになりました。最近国立歴史族博物館が測定結果として箸墓古墳築城を240~260とし、卑弥呼が247年頃に亡くなっていること、魏王から卑弥呼に贈られた三角縁紳獣鏡の出土が圧倒的に機内に多く、畿内説の確定の話も出る状況にあります。

世界の歴史は石の文化で、文字も絵もあり四千年昔のピラミッドが残っている。古代日本人は船舶の交流から対馬海流に乗って日本全国に至ったと、青森県の山内丸山遺跡、佐賀の吉野ヶ里遺跡から云えないだろうか。古代は考え方や取り方によってどう解釈しても成り立つような気がしてならない。

私たちは真実、実体を見抜くことが一番大切ですが、遺跡の放射線炭素年代測定法が新しい局面を開くことに感慨無量のものがあります。

コスト削減したのに、キャッシュが消える

2010年11月 8日 審査員 中林 剛志
「コストダウン」と言われた時、どのコスト(売上原価、販管費、営業外費用)を最初に思い浮かべますか。
そして、自分が考えるコスト削減の対象は、どのコストですか?

通常、回答の多くは、「売上原価から販管費まで」です。「営業外費用」については「経営企画か、経理・財務部門の担当範囲」と考えるのが普通です。金融機関からの資金の調達(借入等)については、「経営者と財務がやることで、自分は何も関与するところはない」となるはずです。

ですが、本当にそうでしょうか? ここで、コスト削減と事務作業の低減のために、資材のまとめ買いをした例で考えてみます。

あるメーカーのZ事業部では、資材費の調達コスト削減と、事務作業の低減のために、まとめ買いをすることにした。直近の損益では、毎月の売上高は2億円、売上原価1.2億円のうち、1億円が資材費、2000万円が加工費、その他の販管費が3000万円。
サプライヤーとの交渉の結果、毎月1億円分消費する資材を、3億円分(資材の3カ月分)まとめて購入すると、2.7億円にディスカウントしてくれることになった。月初棚卸残高もゼロで、売上入金、資材支払いともに2カ月後決済、経費は当月現金支出。
損益をシミュレーションでは、半年後、黒字が3億円から3.6億円と増加します。損益20%増加ですから、効果的なコストダウンですね。

                                     単位:百万円
N月 N+1月 N+2月 N+3月 N+4月 N+5月 6か月計
損益 売上高 200 200 200 200 200 200 1,200
売上原価 110 110 110 110 110 110 660
販管費 30 30 30 30 30 30 180
営業損益 60 60 60 60 60 60 60
累積損益 360
                              現状損益:   300

ところが、このコスト削減施策である「まとめ買い」は、会社に資金不足を起こしてしまうのです。

270
資材購入高270270 540
資金繰り売上入金200200 200 200 800
資材支払 270 540
経費支出50 5050 505050300
毎月収支△50 △50△120150150△120
累積収支△40

 4000万円の資金不足が発生することがわかります。支払いのタイミングによって資金不足を起こした結果、銀行から借入をしなければならず、利息までも支払うことになってしまうかも。売上入金サイト、製造リードタイム、資材支払サイトのバランスによって資金不足が生じるのですが、バランスを調整したくても、売上入金サイト、資材支払サイトを見直すのは相手との折衝が難しいことです。

 それならば、自分たちでコントロールできるものが何かを考える。ひとつは製造リードタイムですね。

 自分たちでコントロールできるものが何かを見極めたうえで、単に売上原価や販管費のボリュームに目を向けてしまわないようにすることが大事です。事業活動そのものを強くしながら、活動の単位を小さくし、スピードを速めていくことが、キャッシュを会社に残すコスト削減につながるのではないでしょうか。